現在もその潮流は続いており、藤田ニコルや「みちょぱ」こと池田美優など、ファッションモデルからタレントとしての道を切り拓いていくスタイルが確立されている。小森純はその流れを作った時代の先駆者の1人といっても過言ではないだろう。
小森純は2003年にファッション誌「Popteen」の読者モデルとなり、モデル活動を開始。全盛期には「カリスマ」としてあがめられ、超がつくほどの大人気ギャルモデルとなった。
カリスマギャルモデル時代の最高月収はなんと1500万円とも言われており、その数字から、当時いかに彼女が人気で影響力をもっていたのかがうかがえる。2010年には同雑誌のモデルを卒業したが、強烈なキャラクターと何でもやる精神からバラエティ番組でも重宝され、タレントとしても大活躍する姿を見せていた。
ペニーオークション騒動で活動自粛へ
そんな超がつくほど人気だった小森純がなぜ芸能界から消えることになってしまったのかというと、多くの芸能人が関わっていたことで話題となった「ペニーオークション騒動」がきっかけとなった。2012年のことだ。
「ペニーオークション騒動」とは、今で言うステマ(ステルスマーケティング)のようなもので、その実態はステマよりももっと悪質なものだった。ステマでは、実際にある商品を芸能人を使って宣伝するのが鉄板だが、「ペニオク」ことペニーオークションでは、安く商品が買えると”ニセ”のオークションサイトを芸能人に宣伝させていたのだ。
これに荷担していた多くの芸能人が週刊誌などによって摘発され、悪質な場合は芸能界から去ったり、軽微な場合は一定期間活動を自粛するなどした。ペニーオークション騒動をきっかけに芸能活動を辞めざるを得なくなった例ではグラビアアイドルの「ほしのあき」などがおり、また悪質でなく一定期間ののちに芸能活動を復帰させた例には俳優の永井大(まさる)などがいる。
小森純の場合は、ペニーオークションの関係者から謝礼をもらって、実際には落札していない商品を「激安で落札した」と自身のブログに書くなどしていた。ペニーオークションが違法性のあるサイトだと発覚し、責任者が逮捕されるなど報じられる中で、小森もこれに関わっていたことが週刊誌などで報じられた。
このことから小森は謝罪、また芸能活動を約一年間にわたって休止し、それ以降も以前のような活動ができなくなり、「消えた」「干された」と言われるようになったようだ。詐欺事件の片棒を担いでいたというイメージがついてしまい、レギュラー番組もすべて降板することは避けられなかった。
現在はネイルサロンオーナー
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