過去に「副業」などの問題を起こしたことを理由に、事実上の芸能界引退を宣言していた山本裕典が、約7年ぶりとなるドラマの主演が決定した。
ファンからは喜びの声が上がった一方で、「辞めたんじゃなかったの?」「印象悪い」というコメントも多数届いている。
復帰が歓迎されない理由には、引退当時に明かされた「副業」の内容などが挙げられる。ドラマ主演を機に、巻き返しとなるか。
7年ぶり主演はBLドラマ!
山本裕典が芸能活動を本格的に復帰させたのは、おととしのこと。そこから地道に基盤を築き上げ、今夏放送予定の連続テレビドラマ『彼が僕に恋した理由』に、歌手の寺西優真とダブル主演をすることが発表された。
本人のSNSアカウント等では、待ちわびたファンからの「待ってた!」「今から楽しみ」「ワクワクする」といった歓喜の声があふれ返った。
同ドラマは、桜代高等学校に赴任した東大卒のエリート数学教師・氷川徹(寺西優真)と、副担任で体育教師の赤城真澄(山本裕典)の純愛を描くBL(ボーイズラブ)作品。久々の連ドラ主演である山本に対し、寺西は地上波連続ドラマ初主演となる。
田中圭主演で大ブームとなった「おっさんずラブ」が火付け役となったBLドラマ人気。本作もその波に乗れるか、注目だ。
山本は出演者コメントで、
「男同士とはいえこのドラマは恋愛ドラマ、、、 いろいろな胸キュンを楽しく皆さんにお届けしたいとおもいます!」
と久々の主演作への意気込みを語っている。
非難殺到の理由は?
世間の反応は必ずしも歓迎ムード一色ではない。ネットでは「イメージ悪すぎて無理」「しれっと復活したよね」と冷めた声も相次いでいる。
歓迎の声ばかりではないのは、どうやら以前の事務所退所の理由や、本人の素行の印象の悪さにあるようだ。
山本は2017年3月、所属事務所エヴァーグリーン・ エンタテイメントから契約を解除され、事実上引退状態にあり、『消えた俳優』とも言われていた。
契約解除の理由は、派手な女性関係や素行の悪さにあったこととされている。特に女性関係においては“なりふり構わず”といった様子。
前田敦子や榮倉奈々を筆頭とした女優・モデルの数々と浮名を流すだけでなく、過去には週刊誌にキャバクラ嬢とのベッド写真が流出し、ブログに謝罪文を掲載したこともあった。
報道には出ていないが、女性関係の問題は他にも数え切れないほどあったとされている。
また「契約内容に違反したため」という理由での解雇だと報道されていたことからも、「事務所に内緒でやっていたという副業」が解雇に直接結びついたともウワサされていた。
いわく、山本は事務所に無断で六本木でバーを経営し、夜な夜な本人主催のパーティーを開いていたのだとか。
自分の立場を考えず、好き放題遊びまくっているというヤンチャで勝手な俳優というイメージも強いだけに、嫌悪を抱く人は多い様子。
ネット上では、今回のドラマ主演の一報を受け、『需要なし』『引退したままでよかったんじゃない?』といった辛辣な声も散見された。
復帰後に語った本音とは
紆余曲折を経て復帰に至った山本だが、批判を受けることは折り込み済みだったようだ。復帰後に舞台が決まった際、本人は以下のように語っている。
「芸能界を辞めようと思っていたので、舞台に出ると決意してからも、ものすごくプレッシャーがありました。周りから叩かれるんだろうなと想像したり、本当にやっていいものかと考えたりもしましたが、一度しかない人生なんで、こうなったらやりたいことをやって死んでいこうと思って、腹くくって臨みました」
このコメントも、見ようによっては「以前の問題を軽視している」「悪びれない様子」と一部から批判を受けていた。
また自身にまつわる「素行の悪さ」の噂については、法に抵触するものはないと改めて強調。
「薬や淫行など法に触れることではなく、単純に遊びすぎました。それが事務所の社長さん的には『仕事に対して本気じゃないんじゃないか?』と(思われてしまい)すれ違いがあって……」
と、当時を回顧しつつ反省の色を見せた。さらに「Y2」の名義でDJとしても活動している山本は、自身のDJ活動自体も悪印象なのではと思案。
「日本は遅れていて、クラブ=悪いイメージがあって、未成年のファンは僕のDJ姿を見に来られない」
と語り、舞台やドラマでの活動は未成年ファンに自分の姿を見せる機会にもなると喜んで見せた。
個人事務所を設立して復帰してからというものは、LINE LIVEでの生配信、AbemaTV、CM、舞台と活動の範囲を広げてきた山本。
当時20代だった山本も、今となっては三十路俳優。以前の傍若無人な振る舞いが「若さ故の過ち」と世間から許され、再度俳優として受け入れられるかどうかは、今後の本人の努力次第だろう。
今回の主演ドラマで良いスタートを切れるかどうか、注目だ。