29日(日本時間30日)にアメリカで行われた全米オープンテニス・女子シングルス1回戦で、世界ランク45位・大坂なおみ(日清食品)が前回優勝の世界ランク6位アンゲリク・ケルバー(ドイツ)を6-3、6-1のストレートで下した。
この大金星に全米オープンテニスが行われた地元のアメリカメディアもシンデレラガールとして特集。また、イタリアメディアも「昨日の偉業」として大坂なおみの大番狂わせを紹介している。
衝撃的な試合を行った19歳の大坂なおみ世界中が注目している。
大快挙となった衝撃の試合内容
アメリカのアーサー・アッシュスタジアムで行われた今年最後のグランドスラムとなる全米オープンテニス初戦で、大坂なおみは2016年全米オープン女子シングルスの優勝者で元世界ランク1位のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)と対戦。
大坂なおみは試合序盤、前回女王で元世界ランク1位のアンゲリク・ケルバーを相手に冷静にプレーし、互角に打ち合ってキープを続け落ち着いた立ち上がりを見せた。
勝負どころの第8ゲームで大坂なおみはアンゲリク・ケルバー相手にギアを上げてブレークに成功し、一気に畳み掛け第1セットを奪った。
その後も勢いに乗った大坂なおみは第2セットに強力なサーブ・ストロークでアンゲリク・ケルバーを圧倒した。
全米オープンテニス第1回戦に前回女王で元世界ランク1位のアンゲリク・ケルバーを6-3、6-1のストレート65分で完勝突破。大金星にセンターコートは大声援に包まれた。
大坂なおみが世界中で注目される
前回女王で元世界ランク1位のアンゲリク・ケルバーを試合時間65分のストレートという完勝した19歳の大坂なおみは、世界中で注目されることとなった。
イタリアの地元情報紙「コリエレ・デロ・スポルト」では、
「昨日の偉業 父はハイチ人の日本選手、ナオミが元ナンバーワンのケルバーを撃破した。本物の驚きは大阪からやって来た」
と、大坂なおみの快挙に異例の特集を組んだ。記事では、元世界ランク1位をわずか65分で撃破した大金星を称賛し、19歳新鋭が全米オープン2度目の出場の快挙と、初出場の昨年は3回戦進出した実績を紹介している。
アメリカの地元情報紙「USAトゥデー」電子版では、
「ナオミ・オオサカって誰なんだ? 19歳が1回戦の大番狂わせでUSオープンのスポットライトを奪う」
と特集を組み、イタリアの地元情報紙「コリエレ・デロ・スポルト」同様に大坂なおみの特集が組まれた。
大坂なおみ プロフィール・本名
大坂なおみ(おおさかなおみ)は1997年10月16日生まれ日清食品に所属する日本女子プロテニス選手で身長180cm、体重69kg、自己最高ランキングはシングルス40位。
ハイチ系アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれた大坂なおみ。姉の大坂まりもプロテニス選手として活躍。
大坂なおみの本名は『大坂なおみ』でミドルネームは無いが、日本とアメリカの2カ国の国籍を持っている。
1997年に大阪府大阪市で生まれた大坂なおみは、4歳時に一家でアメリカに移住。父にテニス競技を教わり始めたそうだ。
日本語よりも英語の方が流暢で、日本に住んでいた頃の練習場は近所の靱公園にあるテニスコートであったという。