注目キーワード

藤井聡太棋聖4連勝で王位獲得!最年少2冠&八段達成のすごさ

快進撃を続けている、高校生棋士の藤井聡太棋聖の速報が飛び込んできた。

福岡県中央区で行われている第61期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第4局で、木村一基(かずき)王位に勝利。

シリーズ4連勝でタイトルを奪取した。これで先日奪取した棋聖のタイトルとあわせ二冠となり、タイトル2期獲得の規定により八段に昇段した。

最年少タイトル!

今回藤井棋士が達成した18歳1カ月での二冠と八段昇段は、いずれも最年少記録となる。

将棋のタイトルは現在、名人、竜王、叡王(えいおう)、王位、王座、棋王、王将、棋聖の八つ存在する。

藤井棋士は今年7月、第91期棋聖戦五番勝負で渡辺明名人(棋王・王将とあわせ三冠保持)を3勝1敗で破り、史上最年少の17歳11カ月で初タイトルを獲得した。

また王位戦では初参加の挑戦者決定リーグで羽生善治(よしはる)九段ら5人に全勝して挑戦者決定戦に進出を果たした。

決定戦では永瀬拓矢二冠(叡王・王座)に勝ち、予選から10戦無敗で挑戦権を獲得した。

7月に開幕した王位戦七番勝負では、昨年、最年長の46歳で初タイトルを獲得した木村王位を対戦成績の上では圧倒。

棋聖獲得からわずか1カ月強で二つ目のタイトルを手にした。

「受けの名人」木村王位も苦戦

今回藤井棋士が対戦したのは、昨年、46歳で初めてタイトルを取り感涙にむせんだ木村王位。「受けの名人」と言われる策士だ。

相手の攻撃を巧みにさばいてから反撃して勝つことが多く、藤井棋士にとっても今回の勝負では「罠」も多かったようだが、かわしきった。

先日は、藤井棋士にとって自身初となる二日制の対局も経験した。初日に最終手を指した側が不利になることのないよう、最後の手は紙に書いて係員に渡すという、「封じ手」が行われた。

「(封じ手は)まったく経験がないので、できれば木村王位に封じてもらいたかった」

と、初めての出来事に不安な気持ちをもっていたことを後々明かした藤井。希望通り封じたのは木村王位だった。

二日制の対局では、最後に「封じ」た側が夜に自身の手を後悔するあまり眠れなくなってしまうこともあるようで、これも藤井棋士にとってはプラスに働いたか。

勝負を分けたのも「封じ手」

そのように「封じ手」に不安を抱いている様子を見せていた藤井棋士だったが、今回タイトルを決めた第4局において、勝敗を分けたのもその「封じ手」だったようだ。

藤井棋士の1日目の終了時の42手目の封じ手。周囲の人間が考えた「セオリーならここ」というところはあったようだが、藤井はすぐに封じ手を宣言せず、定刻を過ぎても考え続けた。

必然手以外の驚きの1手があるのか…。相手を疑心暗鬼にさせる「長考」だったようだ。

2日目の朝に再開時の判明した封じ手は「後手8七同飛成」という、飛車を切り捨てる驚きの1手だった。無難な手を選ばず、積極的に踏み込んだ。

タイトル奪取後には、さっそく会見も開かれた。激戦を制した藤井棋士は、常識破りの封じ手について「勝負しようと思った」と振り返った。また最年少2冠については、

「あまり実感はない。7番勝負でいい経験ができた。この経験を生かして、頑張っていきたい」

と話したという。2冠達成は、1992年に羽生九段が成し遂げた「21歳11カ月」の最年少記録を28年ぶりに更新した快挙でもある。

ひふみん記録も2ヶ月更新

将棋の有名人といえば、「ひふみん」の愛称で親しまれる加藤一二三(ひふみ)九段。

今でこそ白髪のイメージがついている加藤九段だが、もとはといえば彼も最年少記録を数々保持している。

今回、藤井棋士は最年少(18歳1ヶ月)で八段に昇格したが、その前の最年少記録は加藤一二三九段の18歳3ヶ月だった。

62年ぶりに記録を塗り替えられてしまった加藤九段だが、今回の藤井棋士の偉業に対しては自身のツイッターでメッセージを寄せている。

記録を塗り替えられたとはいえ、喜びのほうが勝るということで、加藤九段の人柄もうかがい知れる温かなコメントだった。

日本将棋連盟の公式サイトでも、加藤九段や羽生九段からの祝福のコメントを確認することができる。

藤井2冠の今後の快進撃にも期待が高まる。史上最年少の3冠も見られるかも?