シンガーソングライターの米津玄師(よねづけんし)が、2年半ぶりとなる通算5枚目のアルバム発売を発表し、注目を浴びている。
収録曲には社会現象を巻き起こした名曲「lemon」や「パプリカ」も含まれており、その売り上げには大きな期待が高まる。
また公開されたアルバムのジャケットは、本人自ら書き下ろしたというイラストで、こちらもあわせて注目だ。
収録曲にはあのLemonも
本アルバムの目玉は、TBS系金曜ドラマ『アンナチュラル』の主題歌として書き下ろし、合算セールス380万枚(ダウンロード数320万DL、CDセールス60万枚)を記録した「Lemon」。
数々の人気楽曲の中でも、自身最大のヒット曲であり、とりわけ知名度が高いといえるだろう。
米津玄師の名を日本全国に知らしめるきっかけにもなったこの曲は、MVも5億再生を突破という驚異的な記録を叩き出した。
[adsense]数字を聞いただけでもすごいと思われるこの記録だが、日本人アーティストのMVとしては史上初めてとなる5億回突破であった。
オリコンカラオケランキングでは85週連続1位を記録。19年の年間チャートでは18冠を獲得し、特にビルボード・ジャパンの年間総合ソングチャートでは18年に続いて首位を獲得して日米史上初となる同一楽曲での2連覇を成し遂げた。
そのほかにもTBS系日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』主題歌として書き下ろした「馬と鹿」や、『日本レコード大賞』大賞を受賞したFoorinの「パプリカ」のセルフカバー、放送予定のTBS系金曜ドラマ『MIU404』主題歌「感電」などを収録する。
さらに、未発表の新曲も加わるということで、ファンにとっては喉から手が出るほどのものになると予想される。
米津玄師5thアルバム『STRAY SHEEP』概要
・CD収録内容(全形態共通)
「Lemon」(TBSドラマ『アンナチュラル』主題歌)
「Flamingo」(ソニーワイヤレスヘッドホンCM)
「TEENAGE RIOT」(ギャツビーCM)
「海の幽霊」(映画『海獣の子供』主題歌)
「馬と鹿」(TBS日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』主題歌)
「パプリカ」(Foorin「パプリカ」のセルフカバー)
「感電」(TBSドラマ『MIU404』主題歌)
(+新曲)全15曲収録予定
発売日やジャケットにも注目
[adsense]本アルバムの発売日は、8月5日。タイトルの「STRAY SHEEP」(ストレイ・シープ)は、「迷える羊」といった意味だ。
米津玄師本人が描き下ろしたというジャケットのイラストも、羊のお面のようなものを被った人の横顔となっている。
前作であるアルバム『BOOTLEG』はCD累計出荷数60万枚を突破し、『第10回CDショップ大賞』にて大賞、「日本レコード大賞」にて最優秀アルバム賞を受賞するなどした。
それ以降も数々の記録を打ち出し続けているだけに、5作目となる本アルバムもどれだけの記録を打ち出すか、注目されている。
商品形態はキーホルダーが封入されたスペシャルボックス仕様の“おまもり盤”、アートブックにBlu-rayもしくはDVDが付属する“アートブック盤”2種、CDのみの通常盤の計4種類。
アートブックは96ページで、映像ディスクの収録内容は追って発表される。
タワーレコード、TSUTAYA RECORDS、HMV、Amazon.co.jp、楽天ブックス、その他応援店舗で「STRAY SHEEP」の購入者特典が用意されることも決定。
「STRAY SHEEP」の予約受付はすでに各所でスタートしたということで、その評判も遅かれ早かれニュースとなるであろうと予想される。
米津玄師の魅力とは
最初は読み方がわからなかった人も多いであろう不思議な響きの「米津玄師」だが、驚く事なかれ、実は本名だという。
今や邦楽界に欠かせないアーティストともなった彼が「10年に1人の天才」と言われるには、多くの理由があるとされる。
まずはメロディラインが新しい。それでいて何か心地よく懐かしいような、人の琴線に触れる大切な何かを思い出せるような、不思議な旋律なのだ。彼の曲の魅力は、そのメロディライン抜きには語れないだろう。
[adsense]元々ニコニコ動画でボカロPとして活躍していたことも知られており、歌手ではなかったことも驚きだ。当時もミリオンヒットをいくつも叩き出していた。
歌詞も詩的なものが多く、その背景には大好きであるという文豪・三島由紀夫や宮沢賢治の影響があるようだ。
くわえてCDのジャケットも自身で描き下ろしたものであり、まさにアーティストの鑑、芸術家肌なわけだ。
このように数々の才能を持ち合わせた米津玄師。これだけ多角的な才能に恵まれていれば、そのヒットも約束されたようなものだったかもしれない。
大きな話題となっている5作目のアルバム「STRAY SHEEP」からも目が離せない。