お笑いコンビ「バイきんぐ」でツッコミを担当する小峠英二が、自身の相方でボケ担当である西村瑞樹に関し、「相性が悪い。コンビとして成立しない」と驚き発言をし話題となっている。
また、芸人としての数々の活躍を見せている小峠とは対照的に、芸人としての仕事はほぼなくキャンプの仕事ばかりを受けている相方・西村とのギャラ配分についても言及した。
小峠「偉人さん」受賞にキレ気味コメント
今月25日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」では、年内最後の放送ということで毎年恒例の今年活躍した「偉人さん」を表彰するという特集を組んだ。
ハゲた頭部を含め、「光り輝いた」ということで7年連続で表彰され、殿堂入りしたお笑いコンビ「バイきんぐ」の小峠英二(44)。
「どうせ、今年も来るだろうなと思ったよ。ワクワクもしねえし、ああ、来たなって感じだよ」
と小峠らしくキレ気味にコメントをし、周囲を笑わせた。
小峠のほかには、音楽部門では最も多くの人に愛された歌姫、アニメ「鬼滅の刃」の主題歌「♪紅蓮華」がメガヒットしたLiSAが受賞。
スポーツ部門としては先月オートレースの日本選手権で見事優勝を果たした元SMAPの森且行などが受賞した。
リモート芸人として再評価
今年はコロナ禍で芸人をはじめとした芸能人らが仕事の減少に苦しむ中で、今年もテレビだけで約400本出演を果たしたまさに売れっ子の小峠。
今年4月には、TBS系「サンデー・ジャポン」にリモートで生出演した際に、司会の「爆笑問題」田中裕二から、
「こうやってリモート出演が増えてきて、小峠はリモート芸人として再評価されている」
と突っ込まれると小峠は、
「ないないない。リモート芸人なんて言葉ないですよ。今、生まれた言葉です」
と得意の「小峠節」でバッサリ返していた。しかし田中の指摘はあながち間違っていなかったようで、その後もリモート出演が好調・高評価となった。
ネットニュースなどでも、陣内智則、お笑いコンビ・オードリーなどと並び、「テレワークで重宝される芸人」として評価されてきた1年だった。
相方とのロケはNG!
そのように今年1年も好調に働いてきた小峠だったが、先述の「ミヤネ屋」で「偉人さん」受賞時に、相方の西村瑞樹が「キャンプ芸人」として活動していることについて問われると、
「俺が悪いとか、西村が悪いとかじゃなくて、相性が悪い。コンビとして成立しないから」
とドライにバッサリ。2人でのロケについても、
「NGです。相性が悪いから。西村、ボケないから、俺のツッコミも発動しない。俺が仕方なくボケても、西村はスルーだから」
と本音を明かす一幕があった。また気になる2人のギャラ配分については、「働いた分ですよ。(金額?)言わねえよ!」とキレていた。
小峠が、西村との相性の悪さに言及したのは今回が初めてではない。今年8月に「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)に出演した際にも、その一角に触れていた。
この日の放送はお笑い芸人のNG仕事を探る企画。小峠はヘビが苦手ということで、ヘビに噛まれるなどヘビ関連の仕事は断固拒否する姿勢を見せた。
続けて共演NGのタレントがいるか聞かれると、「2人でロケに行くのが厳しいのは西村かもしれない」と即答して周囲を驚かせた。
理由は2人で街ブラなどのロケをしてもつまらないからだと説明。何度か2人で街ブラロケをしたことがあるが、結果は最悪だったという。
西村はボケなのに一切ボケを入れず、仕方なくツッコミの小峠がボケると、西村はスルーしたのだとか。
結果笑いは生まれず、「ただのハゲのおじさん2人が街をぶらぶらしているだけ」で終わった苦い経験があると説明してみせた。
この段階では、「西村が悪いわけではなく、街ブラロケと西村の相性がよくないから」だと小峠は説明していたが、今回の「ミヤネ屋」では街ブラに限らず西村とのロケ全般を拒否しているようにもうかがえた。
バイきんぐは不仲?解散もありえる?
かといって、バイキングの2人が不仲なのかというと、あながちそういったわけでもないようだ。
今年結成25年目を迎えたバイきんぐは、9月に週刊誌「FLASH」のインタビューに応え、コンビ仲については「普通」と回答。
じつはこの2人、芸人になってから、一度も相方を変えたことがないのだという。
2人が初めて会ったのは、お笑いとは全く関係なく、自動車の免許合宿だった。その時点では会話等もなく、その後、お笑い養成所の面接で再会を果たし、運命的なものを感じたようだ。
コンビを一躍有名にしたのは、2012年の「キングオブコント」優勝。「なんて日だ!」という小峠のツッコミに、日本中が笑った。
「優勝して半年くらいは、コンビで番組に出てましたけど、だんだん小峠ばかりになって。いまでは視聴者として、『小峠おもしろいわ〜』って楽しんでいます」
と西村も言うように、芸人としてまっとうに活躍する小峠と、「キャンプ芸人」として違う道で活躍する自分との「棲み分け」は意識しているようだ。
過去には、「解散」の話が出たこともあるという2人。双方がそれぞれ解散を意識したことはあったが、いつもタイミングがバラバラだったのだとか。
「結果が出ないころ、解散の話が出たことはあるんです。それは、どちらからも」
「でも、片方がその話をしたとき、毎回もう片方が『まだいける』と思っていて。モチベーションのリズムが正反対なんです。この波長が合っていたら『もう解散しよう』となっていたかもしれない。真逆だったから、解散にならなかった」
と西村が説明するように、考え方の違いや、それこそ「相性の悪さ」がコンビを解散から救ってきた。
今後も、「共演NG」といった発言をすることはあれど、2人が解散を選択することはなさそうだ。