女優の橋本環奈と上白石萌音(もね)がダブルキャストで主人公の“千尋”役を務める舞台『千と千尋の神隠し』が、2022年3月から東京・帝国劇場にて上演される。
同作は宮崎駿監督による、スタジオジブリの国民的アニメーション映画『千と千尋の神隠し』を初めて舞台化したもの。帝国劇場を皮切りに、大阪や福岡、北海道、愛知などでも上演される予定となっている。
かねてよりプライベートでも仲が良いことで知られている若手人気女優2人がダブルキャストで主演を務めることとなったわけだが、その裏ではなにやら不穏な動きが起きていると一部で報じられている。
ポスターの格差がひどい?「お金のかけ方が違う」
11月9日に開かれた同作品の製作発表会見で橋本環奈は、「新しい体験でワクワクドキドキしてきました。本当にやるんだなと実感します」とコメント。また、上白石萌音は「もう後戻りできない、という思いです。いよいよ始まるという高揚の中にいます」と語った。
舞台のポスターは橋本と上白石の2パターンがあり、同じ日に撮影したという。橋本は上白石バージョンのポスターについて、「萌音ちゃんの雰囲気も(自分と)違ってすごいなと思いました」と褒めた。一方の上白石は、「(橋本は)当たり前ですが、まあ可愛い(笑)。1枚の絵として素敵で、とても綺麗」とお互いを絶賛した。
今回のポスターは、それぞれ別バージョンで、橋本バージョンは湯屋の制服である赤い作務衣のような服を着て、一面に咲く花の中を進んでいるカット。上白石バージョンは、私服を着て海に沈む線路を進む映画終盤のカットをモチーフにしている。
しかし、このポスターに、主役2人の「序列」を感じさせると、世間ではツッコミが後を絶たないようだ。その理由というのが、「上白石萌音バージョンは手抜きで、橋本環奈バージョンはやたら手が込んでいる」というもの。
SNSなどでは批判の声がやまず、「ポスター環奈ちゃんの方がお金かかってない?」「環奈ちゃんの方、こんなに花必要?ってくらい咲いてるね」などと指摘されている。
中には、「スタッフの悪意を感じる」「比較すると萌音がみすぼらしく見える。かわいそう。お嬢様と庶民みたい」「私だったら泣く」という意見まで上がっているようだ。
また原作ファンからも指摘が相次ぐ。もともとオリジナルの映画では、作務衣を着ている主人公・千尋の背景でこのように花が咲き乱されているシーンは、あるにはあるものの決して印象的な場面ではなく、ポスターのビジュアルとしてチョイスするにはあまりにも不自然だからだ。
「作務衣を着ている千尋」をチョイスしたからには、両親をとらわれたゆえに働くことになった湯屋「油屋」で、汗水垂らして一生懸命働いているシーンか何かを選んだほうが、よほど映画としての意図も伝わる。
この、原作では印象にも残らない、重要度の高くない花畑を背景にしたシーンが選ばれたことについては疑問が残る。あたかも、橋本環奈という存在を際立てるために忖度されたかのように映るわけだ。
橋本サイドからマウンティング?週刊新潮
また、ポスターのことをおいても、橋本サイドから舞台での「序列」について明らかな「マウンティング」があったと『週刊新潮』(新潮社)も報じており、裏舞台では不穏なことが起きていたようだ。
週刊新潮が報じることには、記者会見に先立って報道各社に送付された資料に、「主演者の表記の際は橋本を先にすること」という注意書きがあったという。
上白石萌音のほうが年齢は上だが、アイドル活動時代を含めると、芸歴は橋本環奈のほうが長い。年齢よりも芸歴が重視される芸能界の慣例がある以上、本来ならわざわざ表記の順番を指示する必要はないにもかかわらず、橋本サイドは序列にこだわったようだ。
「舞台『千と千尋の神隠し』は、世界的な舞台演出家であるジョン・ケアード氏(73)が演出を担当していますが、彼は舞台『ナイツ・テイル―騎士物語―』での上白石の演技を評価していて、今作での抜擢につながったようです。一方の橋本は、製作サイドが彼女の人気と話題性から起用された、と『週刊新潮』では伝えています。そういった背景もあったからか、橋本サイドが上白石サイドにマウンティングを図ったのかもしれないですね」(女性誌記者)
現在は険悪に?今後共演NGの可能性は
女優や女性タレントは気が強くないと務まらないもの。それだけに、女性芸能人同士が“マウンティング”をしかけることはよくあることだとも知られている。そういったしがらみから、よくある「共演NG」も生まれるのだろう。
これまでには公私で交流があったようで、SNSなどでもツーショットやスリーショットを見られることのあった橋本環奈と上白石萌音の2人だが、今回のことをきっかけに関係がギスギスしてしまう可能性も。
実際に制作発表会も和やかな雰囲気で勧められ、現段階では「共演NG」といった噂は聞かないが、周りからの忖度が続けば、今後共演NGになってしまう可能性も大いにある。
橋本環奈はその人気や話題性ゆえに、すでに「広瀬すず」や「平祐奈」とも共演NGだと噂されている。本人の意図とは関係なしに、共演不可な女優があまりにも増えてしまうのも困ったものだ。