一時期「ちょい悪オヤジ」のキャッチコピーで一躍人気者となった、タレントで随筆家のパンツェッタ・ジローラモのインスタグラムに注目だ。富士山背景での写真や、京都でのショットを公開し、海外からも反響を呼んでいるという。
女性が大好きで紳士的なイタリア人男性というイメージの強いジローラモだが、今年の6月にはバラエティ番組「水曜日のダウンタウン」でドッキリ企画を仕掛けられた際に、仕掛け人に対して「殴ろうか?」とすごみを効かせた場面もあった。
そんな彼だが、プライベートも気になるところだ。女性が大好きなのは明白だが、結婚相手は日本人女性なのだろうか?
日本賛美のインスタに海外からも反応
日本では「パンツェッタ・ジローラモ」と、日本式に苗字→名前の順番で名乗っているジローラモ氏。つまり、ややこしいがジローラモは下の名前なのだという。イタリア・カンパニア州に生まれ、ナポリ建築大学で歴史的建造物の修復を学び、大学を中退して日本へと渡った。
明海大学経済学部を卒業した後、NHK教育テレビのイタリア語会話に出演するようになり、日本人ウケしやすい「典型的イタリア人」として人気を博す。所属のホリプロはクールさをアピールするため女性誌のモデルやインタビューの仕事をよく引き受けるようになった。
そして少し知名度が出たところで、「笑っていいとも!」の「ちょい悪オヤジコンテスト」のコーナーに出演し、それをきっかけにテレビ出演などが爆発的に増え、一気に日本中の知るところとなった。
そんなジローラモのインスタグラムに今、日本の風景美に感動する投稿が相次いでいる。まずは今月2日、一枚目の写真では愛車マセラティと自身、そして大自然のショット。そして二枚目・三枚目の写真では、霊峰・富士の景色を公開した。
「#fujisan #日本に来た時僕多くの友達が富士山を見て少しお祈りをしましたが、なぜかわかりませんでした..」と書き始め、「さて、何年も経った今、私も彼に会うと、まるで神のように挨拶します。不思議、やっぱり神様だ、、」。思いがあふれるようで、「Fujisan I love you もしかしたら女性の神様かな」と記した。日本を代表する山にすっかり魅了されたようだ。
続けざまに9月8日、今度は京都の写真を投稿。「#ねねの道#探しに行った」とつづり、京都・東山の観光地として有名な“ねねの道”を訪れた際の写真を投稿。ジローラモは、ライトアップされた道の真ん中でポーズを決めている。
さらに「#netflixseries で日本のサムライ見た面白かった、その中で#toyotomihideyoshiとねねの信用の恋愛すごく興味あった」と訪れた理由を明かした。投稿されている日本語はたどたどしいながらも、「間違えてたらすみません」と謙虚な様子を見せた。
ファンからは「ライトアップ美しいですね」「すごく綺麗です」などのコメントがついたほかに、海外からも「素晴らしい場所!」「日本はなんて美しいんだ」といった感嘆の声が寄せられた。
水曜日のダウンタウンでマジギレ?「殴ろうか」
紳士的で情熱的、女性が大好きでひょうきんというイメージのジローラモ氏だが、彼の名前を検索すると「殴ろうか」というワードが出てくるから穏やかではない。これは何かというと、バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)での出来事が関わっている。
「ドッキリ」を仕掛けることが恒例となっている「水ダウ」こと水曜日のダウンタウン。今年6月2日放送の同番組で放送されたのは、「突然マネージャーから鬼越トマホークの『うるせえなぁ!』のくだり食らったら、意外とシリアスな状況になっちゃう説」。
お笑いコンビ・鬼越トマホークのネタを模したもので、突然マネージャー同士のケンカが発生し、ターゲットがそのケンカを止めたら、鬼越トマホークの「うるせえなぁ!」のくだりをマネージャーから食らってしまうというものだった。
まずはそもそもターゲットが日本のお笑いに精通しており鬼越トマホークのネタを知っていることが重要な気がするのだが、そのターゲットになぜジローラモ氏を選んだのか、という疑問は残るもののそれはおいておくとして、そんな検証のターゲットに彼が選ばれたのだ。
ジローラモが会議室から席を外すとマネージャー同士が喧嘩を始め、戻ってくると取っ組み合いのケンカをしているというもので、ジローラモは驚きつつ、「大丈夫?」と声を掛け、「なんのケンカなの?」とすぐに仲裁していた。
しかし、マネージャーから「うるせえなぁ! お前、日本でのイタリア人のイメージめちゃくちゃ下げてるぞ!」と言われた次の瞬間、ジローラモはマネージャーに詰め寄り、「殴ろうか?」と笑顔で一言。まさかの展開にスタジオも「怖い、怖い、怖い!」「めちゃくちゃ怖い」と騒然とし、モニタリングしていた鬼越のふたりも絶句するほどだった。
イタリア人が祖国愛が強いのは有名な話。関係のない喧嘩に巻き込まれた上、母国にまで言及されたのでは、ジローラモが頭にくるのも当然である。
その後、もうひとりのマネージャーが「本当は思ってないと思うんですけど、女好きなのはいいんですけど石田純一みたいにバッドエンドになってほしくないなって思ってるだけだと思います」と畳みかけると、この言葉にジローラモはニヤリ。
先ほどより少し落ち着いた様子で、「大丈夫? 僕の人生で初めてだよ、ホリプロの人たちケンカするの」と言い、「偉い人が聞いたらクビになっちゃうんじゃない?」と注意しつつ、「おいしいご飯を食べに行こう」とマネージャーをフォローする優しさを見せていた。
これを見ていた視聴者からは、「ジローラモの殴ろうかマジで怖すぎるんだが」「水曜日のダウンタウン!ジローラモのはヤバかったなぁ。日本人じゃ殴ろうか?なんて言葉出ないもん」「水ダウのジローラモの『殴ろうか』が怖くて眠れない」と戦慄の声が上がった。
しかしその一方で、フォローもしたシーンに感嘆の声が上がった。「『殴ろうか?』からのご飯行こうっていろいろ男として憧れちゃう部分あるわ」「殴ろうか、からの飯行こうとなれるジローラモの器のデカさ」と賛同の声も多く、結果的には好感度を上げた形になったのかもしれない。
ジローラモの嫁は日本人!
気になるジローラモのプライベートだが、日本人女性と結婚している。その出会いというのが非常に運命的で、大学生だった当時、兄の友人から日本に行くから一緒に行かないかと誘われ、同行。
そしてその帰りに、日本からイタリアへの飛行機の隣の席に座っていたのが、当時イタリア留学へ向かっていた彼女だったのだという。2人はローマで飛行機を降りたが、その後ナポリで再会を果したという、ロマンティックな話だ。
その後は友人関係だったが、やがて女性として意識するようになり、ジローラモが彼女に猛アタックし、4年後にナポリで入籍。大学を中退したジローラモは、何をするという明確な予定はなかったものの、愛する彼女についてくる形で日本に移住したのだとか。のちに挙式は日本で行った。
2人の間に子供はいないため、妻の両親との同居等なければ、現在も2人暮らしをしているのではないかと思われる。仕事柄、女性との絡みがあったり、「チャラい」イメージ維持のために女性を口説いたりしなければならない場面はあろうが、きっとそのあたりはもう慣れっこなのだろう。