自分のダメな部分も含めて優しく受け入れてくれる彼女のことを愛しているが、いざ夜の場面になるとプレッシャーに感じてしまい、いつも適当にはぐらかして逃げてしまう。
陽一は夜の関係がなくてもみちとは良い夫婦関係を築けていると信じており、「性格もぴったり、仲も良い、一緒にいて楽しい。それって十分夫婦として成り立っていると思うんだよ」と、セックスレスに苦しむみちに思いを打ち明ける。
岩田剛典と田中みな実が演じるもう1組のカップルは、美男美女の一見理想の夫婦。36歳の新名誠（岩田剛典）は、みちの会社の上司。働きぶりは優秀で人当たりも良く、端正な顔立ちのため社内にはファンも多い。
誠は愛妻家だと会社のもっぱらのウワサで、モテるが浮ついたそぶりは一切見せず、模範的な人生を送っている。自立した女性がタイプで、妻の楓（田中みな実）はまさに誠の理想の女性だ。
楓は、ファッション誌の副編集長に就任したばかりのバリキャリ女性。自分磨きも怠らず、容姿にも自信がある。今がキャリアの正念場だとプレッシャーを感じており、プライベートを犠牲にして仕事に没頭する日々を送っている。
夫・誠が献身的に支えてくれるから今の自分があると感謝しているが、心に余裕がなく、誠をぞんざいに扱ってしまうことも。どんな時も優しく気遣ってくれる誠だが、夫婦で向き合う時間はほとんど取れておらず、楓は彼の本音には気づけていない。
ある日、夜の約束を陽一にすっぽかされたみちは、一人寂しく夜風を浴びながら缶ビールを飲んでいた。そこに偶然、城趾である誠が通りかかり、2人は肩を並べて飲むことに。
するとみちは酔いに任せて、夫とセックスレスであることを誠に告白してしまう。この日を境に、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していく。
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